「Over the Garden Wall」は2014年にアメリカで放送された海外アニメです。放送されるやいなや大きな反響を呼び、エミー賞を受賞した作品。私は妹から「不気味な世界観の面白そうなアニメ」と聞いていて、気になっていたんです。
それが今年、カートゥーンネットワークで日本でも放送されることになり、友達に頼んで録画してもらい鑑賞しました。あまりネタバレなしの感想を書こうと思います。
鑑賞後に勢いで描いたもの。
まだまだ詰め込めてないモチーフ等がたくさんあるので、さらに描きたしていきたいと思ってます。
ストーリー
なぜか「名もなき森」に迷い込んだ兄弟が、家に帰ろうと森を彷徨い、様々な冒険をする。
兄のワート(cv.浪川大輔)は気弱で優しい高校生。詩とクラリネット演奏が得意。
弟のグレッグ(cv.菊池こころ)は無邪気で元気一杯。森に来る前に見つけたカエルを連れている。
森には、訳ありげな木こりや、闇へと誘う正体不明の「ビースト」が潜んでいた。
特徴
キャラクターが可愛いしノリもいい!これはカートゥーン全般の特徴だと思いますが、この作品の一風変わったところは「世界観が不気味」。そして「美しすぎる背景」や「どこか懐かしい楽曲の数々」。
画像は本編より。
このクオリティで劇場アニメじゃなく普通に放送されるなんて、かなり贅沢!
サウンドトラックも管弦楽の生演奏だというからオドロキ。
海外版での吹き替え声優は、ワート役に「ロードオブザリング」のイライジャ・ウッド、木こり役に「バックトゥザフューチャー」のドクなどのクリストファー・ロイドという豪華さ。日本版でも、ともに行動する青い鳥のベアトリスは沢城みゆきさんが担当しています。
感想
一気に作品に集中して、最後まで鑑賞しましたが――これはやばい。涙腺が崩壊した。(そして食べていた干し梅を詰まらせて苦しんだ)
まず、シナリオ構成がとても良かったです。最初から意味深なストーリーに感じていて、あれこれ展開を予想しながら観ていたのですが、「そこか!」みたいな伏線に気づかなくて驚いたり、次々に先の気になる事実が発覚したり。
キャラクターもみんな活きていた。ワートとグレッグはもちろん、青い鳥のベアトリスがまた毒舌で私の好み。序盤で浮かべるワートを蔑んだような笑みが最高w
そして木こりが…ああ、ウン…木こりがいいんだこれが…ここは深くは言うまい。
劇中歌もたくさんあるんですが、私が特に「おお」と思ったのはビーストの歌声。低音ボイスで森に暗く響き渡るオペラは、ビーストの不気味さを際立たせていました。
のちに鑑賞した母が気に入っているのは「ポテトに糖蜜」の歌のよう。これは元来カートゥーンらしい明るい楽曲なのですが、とある場面でこの曲の「リプライズ版」がかかります。イノセントな子供の声でラテン語にアレンジされたこのリプライズ版、これがまた涙腺崩壊を誘うんだああああ…!
あ、ちなみに一番オススメな劇中歌(?)は酒場でワートの歌うヤケな歌。
「アアア〜〜〜!僕はワートで弟グレッグ、でもあいつは本当は僕の母さんと再婚相手の子だよ~♪
よそ者だが~誰か道を教えてくれ~!そしたら~…はあ、はあ、はあ…トウウウウウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥーーーーー!!!!!!」
これ大好きw
そういえば気になることが。
とあるシーンで「金の櫛と銀の糸を巻いた枝を集め、カップに太陽を入れろ」と魔術儀式のようなものがあって、意味深に思えてならないのですが、検索してもヒットしないんですよね。この作品オリジナルのものなんでしょうか。それとも深い意味はないのか…。
まとめ
元来のカートゥーンと、森に潜む不気味な空気を絶妙なバランスで織り交ぜている。
この作品は「見ればわかる。とりあえず最後まで見ろ」と言いたい。感動には人によって大小あるかもしれませんが、見終わった後には何かしらの感情が芽生えているでしょう。
そして、もう一度最初から観たくなるかもしれません。OPが2回目以降だとまたグッとくるんです!
最後に一言、「グレッグまじ天使」。
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ばっちゃん (日曜日, 02 4月 2017 12:27)
全話観ました
10話しかないんですね
なかなか興味深いアニメでした
わわわ (月曜日, 16 7月 2018 02:58)
めちゃくちゃ見たいけど、日本語を探しても無くて。
泣きそう